エチゾラムとは
エチゾラムはデパスという製品名でおなじみの、主に精神状態を安定させる働きのある薬です。精神状態が不安定であったり緊張している状態を緩和させる働きがあるほか、ストレスによる胃腸の不具合や血圧の上昇などを抑えるという働きもあります。

不眠症の人にとっては俗にいう睡眠薬としても処方されます。そのため精神科のみならず、内科や整形外科などさまざまな診療科で広く用いられています。このように幅広く精神安定作用のために用いられているエチゾラムは、もちろんうつ病の治療薬としても効果があります。

特にうつ病の初期の症状の段階では、気分を落ち着かせ不眠を和らげるなど幅広い効き目を発揮することから多く処方されます。

エチゾラムの特長
エチゾラムは脳のベンゾジアゼピン受容体に作用して不安感や憂鬱な気分を鎮める働きがあります。つまりエチゾラムがベンゾジアゼピン受容体に結合すると、脳の働きを抑えてリラックスさせる働きのある神経伝達物質であるGABAが作用し、緊張や不安などの憂鬱な気分が改善されるという仕組みです。

このように脳の神経細胞の過剰な活動を抑えることで不安感を和らげるほか、不眠に対する催眠作用や筋弛緩作用などの効果もあります。しかも即効性のある抗うつ剤であることも大きなメリットです。多くの抗うつ剤の場合服用を開始してから実際に抗うつ作用の効果が現れるまでに、有効な血中濃度に到達する必要があるため少なくとも2週間程度はかかるものですが、デパスは飲んですぐに効果を発揮します。

エチゾラムの気になる副作用
エチゾラムの主な副作用としては眠気、脱力感、ふらつきなどがありますが、どれもほとんどが軽度の症状であり、抗うつ剤としては非常に安全性に優れた薬であるといえます。ただし長期間にわたって多量に服用していると依存症が現れますから注意すべきでしょう。

抗うつ剤としては成人で1日に3㎎を上限として3回に分けて服用するようにします。また服用後の車の運転などはできれば控えた方がいいでしょう。