【抗うつ剤にはどんな作用があるのか?】
ストレスや疲労等で脳内環境が悪い方向へ崩れてしまった際、「落ち込み」「悲しみ」「意欲低下」など、様々な症状が現れます。その際、脳内環境を整えるために神経伝達物質が重要となります。この神経伝達物質のバランス調整に抗うつ剤が働くことで、症状を和らげることができるのです。

抑うつ状態・鬱病とは心の問題でなく、この脳内の神経伝達物質の乱れによる症状なのです。

【離脱症状はなぜ起こるのか?】
抗うつ剤は定期・定時服用するものですから、体内の血液中には抗うつ剤の成分が含まれています。抗うつ剤に体が慣れるまでは、薬の成分が追加されようが減らされようがあまり大きな反応は示しません。しかし、常用することで体内に成分があることが「当たり前」となってきます。

当たり前となった体はそれを前提に活動するわけですから、急に薬の成分が体からなくなってしまうと反動として体内の物質のバランスが大きく崩れてしまうのです。そこで起こる症状が離脱症状です。

【離脱症状とはどんなものか】

  1. よだれが出る
  2. 呼吸が苦しくなる
  3. 手足・体が痺れる
  4. 手足・体が震える
  5. 呂律がまわらない
  6. そわそわする。落ち着かない
  7. 極度の不安感が現れる
  8. とても熱く・寒く感じる
  9. 多汗
  10. めまい・耳鳴り
  11. イライラ

上記以外にも様々な症状が現れます。症状の強度・継続時間・継続期間は個人差がありますので、特定はできません。しかし、薬の量や種類、断薬までの期間等が影響しやすいことはわかっています。

【離脱症状が起こらないようにすることは可能か?】
残念ながら、100%可能とは言い切れません。薬の種類(SSRI/SNRI等)や服用量、断薬までのスケジュールによっても異なりますし、個人個人の薬の感度にもよります。しかし、離脱症状が起こりにくいようにすることは可能です。信頼のおける医師と十分に話し合いましょう。

【離脱症状を起こりにくくするには?】
医師によって断薬までの処方は異なりますので一概には言えませんが、以下のようなことが離脱症状のリスクを減らすと言われています。

  • 薬の服用量を減少させる(一回服用量を抑える、服用回数を減らすなど)
  • 薬の種類を変える(長期作用の薬から短期作用の薬へ変える、短期作用の薬に変えた上で服用回数を増やすなど)
  • 長期的な減薬スケジュールをたて、症状の有無や強度によって増減を調整していく。

離脱症状が強く現れる人に多いのが、「勝手な断薬・減薬」をすることです。薬を飲むのをやめたい!と思うとすぐにでもやめようとしてしまいますが、この焦りが離脱症状を招くのです。急激な断薬は強い離脱症状を生み出しやすいのです。ゆっくりとした適切な減薬・断薬をしていても軽い症状は出ることがあります。

しかし急な減薬・断薬は日常生活が困難になる程の症状が現れることが多いのです。それにより反動としてより辛い現実が待っていることもあります。医師と相談し、適切な指示を仰ぐことが大切です。そのため、信頼のできる医師をみつけておきましょう。